

この記事の監修ドクター
荒井 香織 医師(UB CLINIC 錦糸町 院長 )
専門分野:他院修正 / 目元整形 / 脂肪吸引 / 小顔治療私自身も3度の鼻整形と失敗を経験しています。患者様と同じ「一人の経験者」として、そして美容外科医として、誠実な再建治療をご提案します。
はじめに
「以前に埋没法を受けたけれど、最近二重のラインが安定しなくなってきた」
「もう一度埋没法をするべきか、それとも切開をした方がいいのか分からない」
今回ご紹介するのは、過去に2回の二重埋没法を経験され、二重幅の左右差やラインの不安定さをきっかけにご相談いただいた30代の患者様です。
もともとはダウンタイムをできるだけ抑えたいというお気持ちもあり、再度の埋没法も選択肢として考えられていました。
しかし、実際にまぶたを診察すると、単純に「取れてきたからもう一度埋没する」という考え方だけではなく、現在のまぶたの状態そのものを踏まえて術式を考える必要がありました。
今回の患者様|過去に2回の埋没法を経験
患者様は7〜8年ほど前から、これまでに2回の埋没法による二重整形を受けられていました。
しばらくは二重を維持できていたものの、時間の経過とともに左右の二重幅に差が生じ、複数のラインが見えるなど、二重が安定しない状態が気になるようになったとのこと。
ご相談時には「できれば埋没法でもう一度整えられないか」というお気持ちもありました。
埋没法は皮膚を大きく切開せず、糸を用いて二重を形成する方法です。一方で、切開法と比較すると固定力には限界があり、時間の経過などによって二重のラインが浅くなったり、元に戻ってしまったりする可能性があります。
症例の紹介
「また埋没でいい?」患者様が抱えていた術前のお悩み
二重幅の左右差が気になる
今回、大きなお悩みのひとつだったのが左右の二重幅の違いです。
以前の埋没法で作った二重ラインが左右同じように残っているわけではなく、片側はラインが浅くなるなど、左右で見え方に差が出ていました。
目元はわずかな左右差でも顔全体の印象に影響しやすいため、「以前より左右差が気になる」と感じてご相談に来られる患者様は少なくありません。
まつげの生え際が見えない
もうひとつ特徴的だったのが、睫毛の生え際に皮膚がかぶって目が重たく見えているということです。
皮膚のたるみは切開二重で皮膚を切除しないと根本的な解決になりません。
できれば大きなダウンタイムは避けたい
患者様が当初、再度の埋没法を検討されていた理由のひとつがダウンタイムです。
一般的に埋没法は切開法よりも腫れなどのダウンタイムが短いため、お仕事などで長期間のお休みを取りにくい方にとって検討しやすい施術です。
今回の患者様も「できるだけダウンタイムは短くしたい」というお気持ちがありました。
ただし、ダウンタイムの短さだけで術式を選ぶと、現在のまぶたの状態によっては希望する仕上がりを維持しにくい可能性があります。
そこで荒井医師の診察では、今のまぶたに再度埋没法を行うことが本当に適しているのか、というところから検討しました。
診察で分かった「埋没法だけでは難しい」まぶたの特徴
まぶたに重さがある
診察時にまず確認したのが、まぶたそのものの重さです。
今回の患者様は、比較的まぶたに厚み・重さがあり、糸だけで二重ラインを維持するには負担がかかりやすい状態と判断しました。
埋没法にするか切開法にするかは「切りたくないから埋没」「取れたくないから切開」という単純な二択ではありません。
実際のまぶたの厚みや皮膚の状態、目の開き、希望する二重幅などを総合的に確認することが重要です。
皮膚のたるみが比較的強い
今回の患者様では、まぶたの皮膚のたるみも確認できました。
埋没法は糸によって二重ラインを作る施術のため、余っている皮膚そのものを取り除くことはできません。
一方、全切開法では二重ラインを形成すると同時に、必要に応じて余分な皮膚や組織へアプローチすることができます。
そのため、皮膚のたるみが二重ラインの不安定さに影響しているケースでは、切開法を検討することがあります。
奥目で二重ラインへの負担がかかりやすい
今回の患者様は、診察上「奥目」の傾向もありました。
奥目の場合も一律に切開法が必要というわけではありません。
ただ、今回のように「奥目」「まぶたの重さ」「皮膚のたるみ」「埋没歴」といった複数の要素が重なっている場合、希望する二重ラインをどの方法で安定させるかを慎重に判断する必要があります。
過去に埋没法を2回受けている
過去に埋没法を受けているからといって、必ず切開法にしなければならないわけではありません。再度の埋没法が適しているケースもあります。
しかし今回の患者様は、すでに2回の埋没法を経験しており、現在は二重幅の左右差や複数ラインなどが現れていました。
そのため、「3回目の埋没をすること」だけではなく、今後の安定性まで考えた治療をご提案しました。
今回の治療計画|二重ラインを安定させるために選んだ方法
なぜ今回は切開法を選択したのか
今回選択したのは二重切開法です。
患者様には切開法のメリットだけではなく、埋没法より腫れや赤みが長く続くこと、傷跡ができることなどのデメリットも事前にご説明しています。
そのうえで、現在のまぶたの状態と希望する仕上がりを考え、切開法を選択しました。
希望する二重と現在のまぶたをどう両立させるか
切開法だからといって、ただ強く・深く二重を作ればいいわけではありません。
大切なのは、その方の目元に合う自然なラインを設計することです。
術前には実際の二重ラインを確認しながら、左右の目の形や皮膚量を考慮してデザインを行いました。
余分な皮膚・組織も含めたデザイン
全切開では二重ラインを形成すると同時に、必要に応じて余分な皮膚や組織を調整することが可能です。
また、まぶたの厚みの原因となる組織についても、状態に応じて二重切開の創部からアプローチできる場合があります。
どこまで処置する必要があるかは患者様ごとに異なるため、診察で適応を判断します。
術後変化|「切開=ずっと腫れる?」1ヶ月後の状態
術前と術後の二重ラインを比較
術前は、過去に行った埋没法のラインが安定せず、左右で二重幅に差がありました。
また、上まぶたには皮膚の被さりや重さもあり、目を開けたときに二重ラインがすっきりと見えにくくなっていました。
そこで今回は、二重ラインを切開法で形成するだけではなく、余分な皮膚を調整し、上まぶたの厚みに関係するROOFにもアプローチしています。
術後1ヶ月の写真では、睫毛の生えぎわもしっかり見えて、二重のラインがすっきりと一本にまとまってきています。
正面だけでなく斜めから見ても、上まぶたの皮膚の被さりが軽減し、綺麗な目元へ変化していることが分かります。
左右差・ラインの安定感はどう変わった?
今回の患者様のお悩みのひとつが、「日によって二重のラインが変わる」「左右の二重幅が安定しない」という点でした。
術後1週間ではまだ腫れが強いため、二重幅も実際の完成形より広く見えています。
一方、術後1ヶ月になると大きな腫れが落ち着き、左右それぞれの二重ラインも徐々に馴染んできています。
切開法は術後すぐの状態が完成ではありません。日本形成外科学会でも、切開法は埋没法と比べて腫れが長くなる一方、皮膚を切開して二重を形成する方法として説明されています。
そのため、術後1週間だけを見て「二重幅が広すぎる」「腫れすぎている」と判断するのではなく、時間の経過とともにどのように馴染んでいくかを見ることが大切です。
腫れやダウンタイムの経過
今回の症例では、術後1週間の時点では上まぶたに明らかな腫れがあり、目周りには黄色〜紫色の内出血も確認できます。
「切開するとこれくらい腫れる可能性がある」という、ひとつのリアルな経過として参考にしていただけると思います。
しかし術後1ヶ月になると、1週間時点に見られていた強い腫れや内出血はかなり落ち着き、目元全体の印象も自然になってきています。
切開部分にはまだわずかな赤みやむくみが残る時期ですが、二重ライン自体は徐々に馴染んでいます。
もちろん、腫れ方や内出血の程度、完成までに必要な期間には個人差があります。
今回の症例でも、「術後1ヶ月=完全な完成」ではなく、ここからさらに時間をかけて馴染んでいく途中の状態として経過を診ていきます。

埋没法が向いているまぶた・向いていないまぶた
「埋没法と切開法、結局どちらがいいの?」と悩まれる方は少なくありません。ですが、どちらか一方がすべての患者様に優れているわけではありません。
埋没法は皮膚を大きく切開せず、糸によって二重を形成する方法です。一方、切開法では皮膚を切開し、必要に応じて皮膚や内部の組織を調整しながら二重ラインを形成します。
今回の患者様のように、
といった要素が重なっている場合には、再度の埋没法ではなく、切開法を含めて検討することがあります。
大切なのは「埋没を何回したら切開」という回数だけで決めることではなく、現在のまぶたの状態に対して、どの方法が適しているのかを診察することです。
「切開は腫れそう」と不安な方へ
今回の症例写真を見ても分かるように、切開法では術後早期に腫れや内出血が出ることがあります。
特に術後1週間の写真では、二重幅がかなり広く見え、「このままの幅になってしまうのでは?」と心配になる方もいるかもしれません。
しかし、今回の患者様では術後1ヶ月になると腫れが大きく落ち着き、二重幅もかなり自然な状態へ変化しています。
切開法を検討するときは、完成後の症例写真だけではなく、術後1週間、1ヶ月とどのように変化していくのかまで確認しておくことも大切です。
ダウンタイムをどの程度確保できるのかも含め、カウンセリング時にご相談ください。
過去に埋没をしていても切開はできる?
過去に埋没法を受けている場合でも、まぶたの状態を確認したうえで切開法を検討することは可能です。
今回の患者様も、過去に2回の埋没法を経験した後に、今回の切開手術を行っています。
ただし、埋没糸の位置や以前作った二重ライン、皮膚の状態などは患者様によって異なります。
「以前の埋没が取れてきたから、とりあえずもう一度埋没する」と決めるのではなく、これまでの施術歴も含めて医師へ伝え、現在のまぶたを診察してもらうことをおすすめします。
今回の症例のポイント
今回の患者様は、
という症例です。
「埋没法を何回かしているから、次は絶対に切開」というわけではありません。
一方で、埋没を繰り返してもラインが安定しない場合や、皮膚のたるみ・まぶたの厚みなどが二重ラインに影響している場合には、同じ施術を繰り返すのではなく、現在のまぶたに合った治療方法を改めて考えることも選択肢のひとつです。
施術内容・ダウンタイム・料金
今回行った施術
二重全切開では、まぶたの皮膚を切開し、内部を固定することで二重ラインを形成します。
今回の患者様では、二重を形成するだけではなく、皮膚のたるみを調整し、上まぶたの厚みを考慮してROOF切除を併用しました。
さらに目頭側の形・二重ラインとのバランスを考慮し、目頭切開(Z法)も行っています。
想定されるダウンタイム
術後には腫れ、内出血、赤み、むくみなどが生じる可能性があります。
今回の症例では術後1週間で腫れ・内出血が確認でき、術後1ヶ月には大きく落ち着いています。
ただし、ダウンタイムや仕上がりが馴染むまでの期間には個人差があります。
リスク・副作用
腫れ、内出血、疼痛、赤み、感染、出血、傷跡、左右差、二重幅の差、希望した仕上がりとの差、目の違和感などが生じる可能性があります。また、切開を伴う施術のため、傷跡が完全になくなるわけではありません。施術内容によってリスクも異なるため、診察・カウンセリング時に詳しくご説明します。
*料金は予定なく変更になることがございます。
*麻酔は別途オプション代として請求させていただきます。
\ お気軽にお問い合わせください /
| WEB予約 |
\ 他の施術や動画をチェック /
| TikTok |
※肌のカウンセリングは有料となります。
【看護師カウンセリング 15分3,000円】
監修医師紹介
荒井香織 ▶監修医師紹介ページはこちら
もっと見る
■ 略歴
| 2005年 | 江戸川学園取手高等学校 卒業 |
| 2011年 | 東北大学歯学部 卒業 |
| 2011年 | 秋田大学医学部学士編入 鷲谷歯科医院(非常勤) 山本総合病院(非常勤) |
| 2016年 | 秋田大学医学部 卒業 |
| 2016年 | 新東京病院 勤務(循環器、麻酔、形成外科、外科) |
| 2018年 | 湘南美容クリニック 勤務 |
| 2021年 | 湘南美容クリニック長野院 院長就任 |
| 2022年 | WOMクリニック銀座 副院長 |
| 2023年 | AiZクリニック 副院長 |
■ 資格・所属学会
- ・歯科医師免許
- ・Botox VISTA認定医
- ・Juvederm Vista認定医
- ・日本美容外科学会正会員
- ・日本救急医学会ICLSコース取得










