
目頭切開
目頭切開
目頭切開は、蒙古襞を切除または調整する美容整形手術です。
蒙古襞とは、目頭を覆っている皮膚のひだで、切開したり切除したりすることで目の横幅を広げ、目を大きく見せる効果が期待できます。
目頭切開は、もともと蒙古襞が張って目が小さく見えている方や、目と目の間隔が離れている方に施術することで、目元の印象を大きく変えることが期待できます。
目頭切開は単独で行われることもありますが、より大きな効果を得るために埋没法や二重全切開などと組み合わせて施術をして、目の横方向だけではなく縦方向にも目を大きく見せる効果をもたらすことができます。
しかし、目頭切開はさまざまな施術方法があるため、なりたい目元の印象を明確にしてから施術方法や施術の組み合わせを医師と十分に相談することが重要です。
【目頭切開の施術法】
ここで各施術について詳しく解説します。
W法は、目頭部分を『W型』に切開して蒙古襞を切除し、目の横幅を広げる手術です。W型の中央部分を目頭の部分に差し込み縫合することで目頭を露出させるため、丸みを帯びた自然な目頭の形になりやすい傾向にあります。
W法は、蒙古襞が強い方や目と目の距離が大きい方に適しており、皮膚を切除するため大きな変化を期待できます。
W法の主なメリットは、施術効果が大きく細かな調整が可能な点です。また、術後に後戻りするリスクが低いのも特徴です。
一方で、W法は皮膚を切除するため、切開するだけのZ法と比べて傷跡が大きく、施術時間やダウンタイムを長く要します。さらに、切除した皮膚を元に戻すことはできないため、手術前の状態に戻すことは難しい施術です。
ダウンタイムは、強い腫れが3〜5日程度続き、腫れが落ち着くまでには2週間ほどかかります。完全な仕上がりには個人差もありますが3〜6ヶ月程度の期間を考えておくと良いでしょう。
Z法は、目頭部分を『Z型』に切開し、作成した皮弁(フラップ)を入れ替えて縫合します。皮膚を切除することなく入れ替えるだけなので、ある程度手術前の状態に戻すことも可能です。
シャープで目頭の形が三角になりやすいので自然な仕上がりを求める方に適しています。
Z法の主なメリットは、傷跡が目立ちにくく、W法に比べてダウンタイムが短いことです。また、切開する範囲を調整することで、目頭の開き具合を細かくコントロールすることができます。
二重整形と併用されることも多く、理想とする二重のラインに合わせてデザインすることが可能です。
Z法の一般的なダウンタイムは1〜2週間程度で、強い腫れは3日ほど続きます。最終的な仕上がりには3〜6ヶ月を要します。
Z法は、自然で控えめな仕上がりと短いダウンタイムが魅力ですが、極端な離れ目の改善には限界があるのも事実です。涙丘をしっかりと出したい・幅広な並行二重にしたいなど、大きな変化を求める場合にはW法など他の方法も視野に入れて検討する必要があります。
Park法は、Z法と同様『Z型』に切開する施術法ですが、Z型を応用した高度な技術を必要とする施術です。Z型と切開する形は似ていますが、park法は目上切開の要素も兼ねているため、Z法よりも平行型二重になりやすいです。
Z法よりもやや広範囲を切開し切除箇所もできますが、切開するラインが二重のラインで隠れるようにデザインされた術式のため、傷跡が目立ちにくいのが特徴です。また、後戻りも起こりづらいため、元の状態に戻す予定のない方に向いているといえます。
Park法は、目頭側二重の幅を広げたい方や、目と目の距離を近づけたい方、ぱっちりとした目元を望む方に適した術式です。しかし、施術自体が難しいため、メニューに『Park法』の記載がないクリニックも多く、技術力があり経験豊富な医師を見つけることが難しいといった側面もあります。
ダウンタイムは、抜糸が5〜7日後で、抜糸後3日程度で施術部位のメイクもできるようになります。赤みは1ヶ月程度残ることがあり、ダウンタイムはW法より長めです。
内田法は、基本的にはW法と同じですが、皮膚を切除する範囲が大きく、より大きな目元の変化を求める方に適しています。
目頭を覆ってしまっている蒙古襞をしっかりと切除するため、目頭側の二重ラインが広くなりやすいこと、また、涙丘がはっきりと見える丸い形の目頭を形成します。
内田法は後戻りの可能性が少なく、大きな効果を感じやすい手術です。しかし、W法と比べて傷が大きく切除する皮膚も多いため、傷跡は目立ちやすく、腫れや内出血などを伴うダウンタイムも長い傾向にあります。
さらに、単純な切開や切除と比較するとやや煩雑な施術となるため、医師の技量が問われる施術です。
1.目を大きく見せたい方
・蒙古襞(もうこひだ)が発達していると、目が小さく見えがちです。目頭切開で蒙古襞を切除することで、目の横幅が広がり、目を大きく見せることができます。
・特に、二重まぶたの手術と組み合わせることで、より印象的な目元にすることができます。
2.離れ目を改善したい方
・目と目の間隔が広いと、顔全体のバランスが悪く見えることがあります。目頭切開で目の間隔を調整することで、バランスの取れた顔立ちにすることができます。
3.平行型の二重にしたい方
・蒙古襞が発達していると、二重を作っても蒙古襞に隠れてしまい、末広型の二重になることがあります。目頭切開によって蒙古襞を切除することで、平行型の二重を形成しやすくなります。
4.目の印象をシャープにしたい方
・目頭切開によって、目の印象をシャープにすることができます。切れ長の涼しげな目元にしたい方におすすめです。
5.蒙古襞による視界の狭まりを改善したい方
・蒙古襞が発達していると、視界が狭く感じることがあります。目頭切開によって蒙古襞を切除することで、視界が広がり、明るい印象の目元になります。